森のようちえん きらめき

大阪府和泉市で森のようちえんをつくろうとしたが、長男が拒否したため方針変更。 おうち森のようちえんを実践中

子どもにデジタル機器を無制限解禁してみた 長男のその後

子育てについて考え続けるまじめママの東です。

 

小さいころから真面目な私は子どもができてからは教育関係の本を読みあさり、そこで森のようちえんに出会いました。森のようちえんが大好きで、長男にも外遊びや自然遊びを好きになってもらいたいと思っていました。

 

しかし、長男は私の推奨する野外教育を拒否しました。私は長男が室内で遊ぶことが大好きで、結局youtubeやゲームが大好きだということ受け入れることにしました。

 

【過去の経緯】

長男と森のようちえんでぶつかった話

我々がすることと同じくらい、我々がしないことを私は誇りに思う。 - 森のようちえん きらめき

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デジタル機器OKになった話

森のようちえん大好き自然派の私が、子どもにデジタル機器を無制限解禁した話 - 森のようちえん きらめき

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デジタル機器OKになった長男のその後①

子どもにデジタル機器を無制限解禁するメリット3つ - 森のようちえん きらめき

 

こんな感じで真面目な私の思い通りにいかないまま、長男は独自の道を進んでおります。結局、好きではないことをさせるのは無理です。

 

好きなことをやりたいだけやってくださいという方針に変更した私の子育て。その後の長男についてご紹介します。

 

ゲームの応用性は秀逸

ゲーム、youtubeと毎日基本的には5時間以上は画面とお付き合いしている長男。

 

昨年12月にのめり込んだスプラトゥーンの波は去って、スプラトゥーン関連動画も見終わり、次はお年玉でマリオ3Dワールドを購入しました。

 

長男はジャンプしたり、敵をやっつける技の操作をあっという間に覚えて、クリアしていきます。

 
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スプラトゥーンで身につけたアクションゲームの基本が、マリオの操作にすんなりと応用されていました。一つのことに打ち込むと、集中の仕方を知り、そのときにつちかった能力を他の事柄に活かす応用性、汎用性というものを身につけることができます。

 

しばらくはマリオにのめり込み、youtubeは見ません。

 

1週間後、マリオ熱が落ち着いてきたと思ったらまたyoutubeを見始めます。1週間程度やり込むとだいたいそのゲームがどのような内容かつかめてくるのでしょう。

 

4歳の長男ではクリアするたびに増す難易度についていけなくなります。そしてクリアできるステージだけを続けると、飽きてしまうようです。

 

難しいステージに挑戦して失敗すると「この、ぼんくそー!」と言いながらゲームに向かって怒っていました。

 
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怒りを私や次男に向けることはありませんでしたが、ゲームに向かって怒っている姿は気持ちの良いものではありません。私もぐっと我慢して、黙っているとゲームをやめてyoutubeに帰ってきます。

 

今自分がしている行為をやめるという選択もまた一つの能力です。

 

人は往々にて、愚行を続けてしまうものです。これ以上続けても面白くないのに、なんとなくで続けてしまうこともあります。

 

特に楽しくもないネットサーフィンをだらだらと続けていて、いつの間にか3時間もたっていた。自分は何をしていたんだろう、楽しくもないのにと後悔したことがあるひとも多いのではと思います。

 

私もよくやります。面白くもない、心に響かないような漫画を読み続けて、気づけば朝方なんて、よくある話です。

 

いつも自分が気分よくあるためには、これを続けても楽しくない、よし、やめようという判断能力が必要です。そして、それを実行する行動力も伴います。

 

ゲームに負け続けて、嫌な思いをすることから、長男はそんなことも学んでいるのかもしれません。

 

 

youtube→ヒカキン→ゲーム→ヒカキン

youtubeに戻り、マリオ関連動画から、任天堂系列動画を辿り、ついに有名なユーチューバーであるHIKAKIN(ヒカキン)に出会いました。

 

長男はヒカキンがツボだったらしく、しばらくの間、ヒカキンの動画について熱く話してくれました。「ヒカキンがな!ヒカキンがね!」と。

 

私からすれば、誰だよそいつですよ。

 

一緒に見てみるとちょっとジョークのきく普通のお兄さんですね。ゲームが上手で、ちょっとテンション高くておしゃべり上手といったところです。

 

どう見てもそのへんにいてる方ですが、youtubeゲーム関連動画界隈では有名な方らしく、これが噂のユーチューバーですね。

 

そこで出会った次なるゲームがマインクラフトです。

 

長男はヒカキンのマインクラフト動画を端から端まで見尽くして、完全にヒカキンファンになりました。長男はヒカキンの口マネもしてくれます。

 

マインクラフト動画を見まくっていたので、私がマインクラフトの無料版をダウンロードしてみました。

 

長男にやるかと聞くと、やりたいというので、一緒にしてみましたが、難易度が高くて長男も私も扱いきれませんでした。長男は自分でやる方には興味を失ったのか、またヒカキン動画を見まくります。

 

その後ゲーム屋さんに行ったとき、ヒカキンがプレイしていたマリオカートを売っているのを発見。買う予定はありませんでしたが、長男がどうしても欲しいと譲らないので中古で購入しました。

 


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このマリオカートも長男は1人で勝手に始めて、1人でやり方を見出し、ヒカキンyoutubeの情報を頼りに攻略していきます。以前に違うマリオカートをプレイしていたので、すぐに要領を得て、グランプリで1位をかっさらっていきます。

 

本気で長男すごいなと思いました。応用性ハンパないです。

 

しかし、このマリオカート2日で飽きました。

おい!購入価格4000円!!!

 

すでに長男はこのありさま。
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またヒカキンのマインクラフト動画、マリオ動画を延々と見ています。おいおい、飽きるの早すぎるでしょう。

 

例のごとく、クリアすればするほどグランプリの難易度もだんだんと上がるので勝てなくなってきます。

 

勝てない領域に来ると、負けて面白くないので、やめます。そしてまたyoutubeに帰ってきました。

 

①勝てない→テクニックを磨く→勝てるまでがんばる

②勝てない→逃げる

 

長男は余裕で②を選択してきます。私は嫌なことからは逃げればいいと考えているので、長男は楽な方へ楽な方へと進んでって、人生楽しんでいるなーと思います。

 

子どもって人生を楽しむ秘訣みたいなものを地でいくから最強です。長男のゲーム事情から人生観まで垣間見えます。デジタル機器って奥深いですね。

 


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長男はゲーム好きというよりも、youtube好きの割合の方が大きいみたいです。マリオカートをしたかったのも、マリオカートがしたいというよりも、ヒカキンの真似をしたかったのではないかと思います。

 

これが憧れのユーチューバーってやつですね。

 

 

遊びは学びそのもの。

youtubeは無限の広がりがあります。興味のある単語をyoutubeで検索するだけで、それに関連する動画をつなげていってくれます。

 

これは自分の興味のど真ん中だけではなく、その周りにある事柄も見せてくれます。

 

たとえば長男の場合、スプラトゥーンから始まり、ゲーム実況→個人作成アニメ動画→任天堂キャラクター動画→マリオ実況→ヒカキンといった感じで進んでおります。

 

ここからヒカキンを経由して、違う有名ユーチューバーにたどり着く日も近いでしょう。そして、そこからまた新しいゲーム情報を仕入れてくるだろうと私はにらんでおります。

 


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youtubeは子どもの興味の先をこれかこれかと引き出してきます。

 

長男の興味の広がり、その喜ぶ姿を見ていると、そこにストップをかける必要はないのだと知ります。

 

子どもは勝手に育ちます。それを妨げているのは案外親かもしれません。

 

長男はこれからもゲームを欲しがるでしょう。お金は無限にはありませんので、1年でゲーム購入費はこれだけだよと言って、お金を渡して、自分で管理してもらえば無限にゲームを求められれることはなくなるかもしれません。

 

そこからゲームが何円するものかを知り、理解するために数字を知り、最後には金銭感覚を身につけていくだろうという道筋がみえます。

 

その通りいくかはわかりませんが、確実に何か学び取っていくだろうことは確信できます。

 
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長男を見ていると、学ぶということは遊びそのものだと思います。好きなことを続けているといろんなことが自然と身につきます。

 

長男の場合はyoutubeから派生した学びが得意になるでしょう。youtubeが大好きですからね。

 

デジタル機器は子どもに悪いと言われる風潮がありますが、子どもから無理にデジタル機器を遠ざける必要はありません。そこから得られる恩恵は十分にあります。

 

デジタル機器を推奨する必要はありませんが、むやみに遠ざける理由はありません。

 

長男は長い間youtubeに夢中な時間を過ごしていますが、発達面に問題はありません。

 

おしゃべりは上手で、やりとりもスムーズです。コミュニケーションに困ることもありません。優しくて、人の気持ちのわかる子です。

 

youtubeなどのデジタル機器の見せすぎによる子どもの発達への影響がよく問題視されます。しかし、その問題の根本は、デジタル機器自体にあるのではなく、それを見せている親の背景にあるのではないかと思います。

 


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親が忙しくて、子どもと話をする時間も、一緒に食事をする時間もとれず、放置してデジタル機器だけで遊んでいるならば問題もおきるでしょう。

 

しかし、デジタル機器で遊びこんでいようとも、それをしていないときには親とふれあって遊び、話し、笑いあう時間があるならば何も問題ありません。

 

問題はデジタル機器うんぬんではなく、親の問題です。

 

自然の中で遊ぶ、ブロックで遊ぶ、絵を描く、おままごとをする、これらと同列でyoutubeを見るがあるだけです。

 

何十年か後には、幼稚園や保育所の遊び道具のひとつとして、普通にタブレットが設置されるようになるのではないでしょうか。そんなときが来れば面白いですね。

 

youtube見まくりの長男は、今日も元気です!

 


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