森のようちえん きらめき

大阪府和泉市で森のようちえんをつくろうとしたが、長男が拒否したため方針変更。 おうち森のようちえんを実践中

「みんなと同じでないとダメ」という刷り込み

私は森のようちえんが大好きなのですが、長男は森のようちえんを拒否しました。その後はおうち森のようちえんで日々を過ごしています。その好き放題生きている長男、4月から幼稚園に通います。昨年10月のある日、本人から急に「ようちえんいくわ。あのおうちのちかくの」と発言がありました。

 

本当に突然言い出したので驚いたのを覚えています。しかも漠然と幼稚園に行きたいと言い出したのではなく、どの幼稚園かも指定済みでした。他の幼稚園の園庭開放にも行ったことがあるので、幼稚園にも種類があることは長男は知っています。

 

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その中から、自分で選んで決定したので、そうですかという感じでした。私は森のようちえんに通ってもらいたいと思っていましたが、それは私の希望で本人の意思ではないことを十分に学んでいたあとだったので、すんなりと受け入れることができました。

 

【過去記事】我々がすることと同じくらい、我々がしないことを私は誇りに思う。 - 森のようちえん きらめき

 

その発言をする以前は、幼稚園行くと言っては、すぐに行かないと言い出すということを繰り返していました。しかし、10月に自分から明言した後、行かないとは一度も言っていません。本人が自分で決めたことというのは、意思が固いです。むしろ「まま、○○がいないと泣いちゃう?」と聞いてきます。私は笑って泣かないよと答えていますが、実は泣くかもしれません。

 

みんな同じお道具箱を持つ必要はない

私は幼稚園に行ってもらうのは実は気が進みません。その幼稚園は自由な校風が売りで、通っている子たちのお母さんに知り合いがたくさんいます。どのお母さんも満足していて、子どもは楽しそうだと評判です。子どもの個性を大事にしますと銘打っていて先生たちも優しそうで、明るい雰囲気が伝わってきます。

 

長男が行きたいと言い出したとき、幼稚園入園の手続きのは締め切っていました。ですが、問い合わせてみると空きがあるということで入園できることになりました。その後説明会を受けたあとに聞きたいことがあったので、個別で面談の時間を取ってもらいました。

 

園長先生に副園長先生対応という警戒された雰囲気の中で、私は話始めました。「大きさは指定に合わすので、子どもの好きな柄のお道具箱を買ってきてもいいか」と聞きました。説明会で、お下がりがある以外は原則同じ物を購入してくださいと言われました。でも、私は嫌だったのです。全員と同じお道具箱、同じハサミ、同じクレヨン。お金を出して購入するのだから、子どもの好きなものを買うのは当然だと思います。でも、先生の答えはNOでした。

 

先生の主張は

みんな同じ物でないと、指導がしにくい。

安全基準を満たしたものを選んでいるのでお子さんに使いやすいはず。

自分だけみんなと同じ物でないと、本人が気にすると思う

 

とのお話でした。どれも納得のいかないものばかりでした。指導がしにくいというのは、個別対応できないほどの人数を相手にしている先生の都合です。そして文房具屋に並んでいるものは安全基準を満たしています。みんなと同じでないと本人が気にするかもしれないというのは、みんな違っていることが当然という前提を覆しているその規則自体がおかしいはずです。一人ひとり違う人間であり、一人ひとり違うものが好きで、それは持ち物やファッションなどに現れるものです。それもひとつの自己表現です。

 


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子どもが幼稚園で使うものを「揃えて」購入させるのは、その品物を販売をする店と幼稚園の間に利害関係があるからです。購入されなくなると販売元が困るので、幼稚園はその備品を売り続けます。結局、子どものためにという傘を被って商売をしているだけです。気に入りませんでした。

 

 

私のこだわりは「それだけ」ではない

私一人が意見を申したところでその状態が変わらないことも心得ていました。しばらく話をしましたが、先生たちは取り付く島もないようなので引きました。子どもがこれからやっていく場所であまり暴れるのはよくありません。これが子どもを人質にとられている状態というわけですね。

 

そして話が終わり、私が備品を購入するという流れで帰ろうかとなると先生は言いました。「それだけですか?」と。傷つきました。私にとってそれは重要なことだったので、それだけと言われてしまったことに悲しくなってしまいました。何が大切かはその人によって違います。先生も深い意味で口にしたわけではないことはわかっています。優しい先生だということもわかっています。


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でも私の気持ち、そのような他人からは些細だと思われるこだわりを大切にしていることを知って欲しかったのでお話ししたのです。他人から見れば無駄なことを、子どもが大切にしていることはたくさんあります。それを一緒に大切にする視点も取り入れてもらえばいいなと思います。

 

「みんなと同じ」を刷り込まないで

持ち物のことは親のこだわりであって、長男のこだわりではありません。長男は持ち物なんて何でもいいのです。でも、そんな持ち物の些細なところから「みんな同じでないとおかしい」という根本を子どもたちに植え付けているのではないでしょうか。みんな違うのは当然のことです。みんなと同じでないとダメだという意識の刷り込みは子どもに長い間影響を与えます。

 

例えば、

自分はひらがなを覚えるのがみんなより遅い。みんなと同じようにできない自分はだめだ

自分は受験に落ちてしまった。みんなと同じように高校に行けない自分はだめだ

自分は仕事を辞めてしまった。みんなと同じように働けない自分はだめだ

 

子どもが所属する集団は子どもの小さな社会です。大きくなるほど世界が広いことに気づくはずです。学校社会を卒業して初めて、学校というのは小さな枠であったと気づくのです。学校や教育機関は狭い箱です。その中の持ち物というさらにさらに小さなことですが、そんなところからみんなと同じでないとおかしい意識が植え付けられることに私は少しおびえています。

 


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私は長男に伝え続けます。みんなと同じでなくていいと、好きに生きていいと、君は生きているだけで最高だと。でもやっぱり所属する小さな社会の「みんな」がいうことの方が気になることもあるのだと思います。幼稚園は楽しいところでしょう。次から次へと楽しいイベントが用意されているのですから。幼稚園はいろいろな遊びがあるという機会を与える場です。そこでこれをやりたいか、やりたくないかを選ばせてもらいたいです。

 

今から歌を歌う時間ですよーはどう考えてもおかしいです。今は外で遊びたいから嫌だ、他の遊びをしたいというときは必ずあります。その選択肢を示してもらいたいです。集団に準じて自分の意思を押し殺す訓練にはなんの意味もありません。自分の意思、NOを伝えることができる方がよっぽど子どもの将来に役立ちます。

 


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長男には好きなことは好きなだけやり、やりたくないことはNOという。家にいるときのようなあるがままの姿で幼稚園でもやっていってもらいたいと思います。みんなと同じように歌ったり踊ったりできません。それは大いに歓迎です。むしろ私は幼稚園の中で、長男が「みんな」にそれなりに合わせて、それなりな毎日にならないように願っています。


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プレゼント余ってます!

前回の長崎旅行でのお土産プレゼント企画。この葉書を欲しいひとに送ります!と言いましたが。

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誰も応募来てません!さびしい!もらってくれると私が喜びますので、もしもらってもいいよという心の広い方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください!

miraimikiki0201@gmail.com