森のようちえん きらめき

大阪府和泉市で森のようちえんをつくろうとしたが、長男が拒否したため方針変更。 おうち森のようちえんを実践中

このおもちゃが子どものためにいいかどうか、それを決めるのは親じゃない

こんにちは。森のようちえんが大好きなのに、どんどん引きこもりの東です。今日は「旬」について思うことを書きます。森のようちえんでは、自然を感じながらともに過ごすことが大事にされています。そのため、四季移ろう食材を取り入れた食育に力をいれているところも多いです。お母さんが調理した旬の食べ物を、自然の中で、仲間と一緒に味わう。その体験は子どもの原体験として、宝物になると思います。「食育は記憶には残らなくても、舌には残るよ」と教えてくれたお母さんがいました。良い言葉ですよね。そんな旬のものを味わうということを、我が家の長男風に置き換えるとこうなります。

 

旬=マイブーム

旬というのは、食べ物だけではなく自分の中の流行り、いわゆるマイブームともとれます。長男の旬(マイブーム)はずばりゲームです。 従姉妹と遊んでいるときに貸してもらったゲームにハマって、家でそのゲームのYouTube動画を腐るほど見ていました。「おれ、ゲームだいすきやねん」と言いながら。ちょっとだけ触らせてもらったゲームの楽しさが忘れられず、youtubeでひたすら興味を磨いている姿を見ていると柄にもなく買ってあげたくなりました。そして、夫と相談した結果買いました。3万円のwiiUセットを。


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以前の私なら、絶対に買いませんでした。やはり自然派の私は子どもからゲームはできる限り遠ざけたいと思っていました。ゲームは遠ざけたいと思っている時点で、外で遊んでいたら健康的で、家の中でゲームをしていたら不健康という偏った考え方が自分に染みついています。そんな自分の固定観念に気づくたびに情けなく感じます。遊びに優劣はありません。積み木で遊ぼうが、砂場で遊ぼうが、ゲームをしようがただの遊びです。おままごとより、ブロック遊びが良い遊びかというと、そんなことないんです。

外遊び推奨の考えから方向転換した今年の夏に決めました。子どもがやりたいことをやるべきだと考えを改めたんです。好きなことを存分に突き詰めてほしい。電車が好きなら、実物の電車に乗せてあげたり、新幹線を見に行ったり、プラレールを買ったりと、そんな親の手助けがあるとますます電車が好きになります。好きなものをもっともっと好きになるように環境を整え、これが好きならこんなのもあるよと情報を提示する。機会を与える、興味を広げる手伝いをすることが親ができる一番の仕事だと思います。

遊びにも旬があって、時期のズレたおもちゃは価値が減るような気がします。好きな遊びの旬に手に入れたおもちゃは 100%愛しつくされますが、時期がズレると愛されはするけど80%しか愛されない。そんな感覚です。 今回購入したこのゲーム、今が旬だと感じたので、クリスマスまで待たせることをせず、すぐに購入しました。長男に100%愛されてます。5時間くらいぶっ続けでやるくらいです。長男の集中力はすごいです。ちなみに 私より余裕で上手くて「好きこそものの上手なれ」は完璧に本当です。

「おれスプラトゥーン(ゲームの名前)だいすきやねんなー」と1日に何回も言ってきてくれます。 画面に向かって大声で笑うことも多々あります。「ママ見てーおれがかったで!」と喜びを教えてくれます。そんないきいきした姿を見ていると私は素直に嬉しいです。私が望んだ自然の中ではありませんが、それが外であろうが家の中であろうが、些細なことだと感じるようになってきました。

食べ物の旬を味わい尽くすのは体の自然です。きっと自分の中の「旬」を味わい尽くすことも、心にとっては自然なことなんだと気づかされました。